連続講義第二回目

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

アレイスター・クロウリーが近代魔術の基礎を学んだ「黄金の夜明け」団。同団では内陣の参入者である小達人を中心として「アストラル・プロジェクション」と呼ばれる星幽体投射の技法を用いた様々な探求行が行われていました。クロウリーの『Oの書』は、そのエッセンスを凝縮した小著ですが、その内容は膨大な情報を含んでいます。「星幽界探索」や「諸界への上昇」と呼ばれる技術は、ある一定の姿勢に座したまま、精神を弛緩と緊張の中点に保持し、第二の身体(光の体)を異世界へと自由に飛翔させることによって可能になります。次回の公開スタディー・グループは、このアストラル・プロジェクションの実際と儀式魔術のと関係について中心的に取り扱う予定です。

■Ritual Magick of the Aeon of Horus
第二回:『Oの書』儀式魔術と光の体 (The Body of Light): アストラル体制御の基礎技術
12月1日(日) 14:30-17:00 新大阪  参加費: 2,000円
講師: Hieros Phoenix (OTO Japan代表)
開場: 14:15 講義開始 14:30
コンタクト先: sgn.infoアットマークotojapan.org (アットマークを@に変更して下さい)


まずは過去この日記で紹介した二つの記事を参照下さい。
http://d.hatena.ne.jp/HierosPhoenix/20081103
http://d.hatena.ne.jp/HierosPhoenix/20090214


アストラル体投射、スピリット・ヴィジョン、星幽界探索などは、魔術のあらゆるジャンルの中でも極めて人気が高いトピックです。その一方で、多くの志願者達が視覚化や集中の訓練で簡単に躓いてしまいます。前方に幻視の扉を打ち立て、意志の力でその扉を越えることは、思いのほか労力のいることなのかも知れません。しかし、そもそも魔術で議論されるべき光の体(アストラル体といっても問題ありません)とは一体何を指すのか? をまず知らなければなりません。それはあなたが想像しているような特殊でミステリアスな不可視の身体でもエーテル体でもありません。それはあなたが普段の生活の中で無意識に使用している何かです。その点を明らかにしつつ、クロウリーが紹介した星幽界探索へのアプローチについて詳しくお話したいと思います。

Love is the law, love under will.