OTO Japanシンポジウム追加情報

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.


前回、お知らせしたOTO Japanのシンポジウムですが、各講義のタイトルと概要、タイムスケジュールが決まりましたのでお知らせさせていただきます。

O.T.O. Japan Symposium
Bridge between the East and West
10月28日(土) 10:00〜17:00


開場: 9:40

10:00-11:00 「聖杯騎士伝説」と「グノーシスのミサ」 
Fr. V.C.S.  Treasurer, Nihil Oasis

O.T.O. Japanは、汎歴2017年の冬至に合わせて、日本語版の「グノーシスのミサ」を挙行する。今回は、それに先立ちO.T.O.の公開された中核儀式である「グノーシスのミサ」についての考察を行う。
グノーシスのミサ」の典礼文である、『Liber XV』(15の書)はアレイスター・クロウリーがモスクワを旅行中の1913年に書かれた。モスクワ旅行中に書かれたことから、その儀礼の内容はロシア正教聖餐式に似いるといわれている。「聖餐式」は、日本人にはなじみが薄いが、神の肉と血を体内に取り込む儀式でもある。さらにその源流は、「聖杯騎士伝説」や「パルジファル」の中に見出すことができる。
今回の講義では、さまざまな宗教に見られる「聖餐式」や「聖体拝領」について俯瞰し、「聖杯騎士伝説」と「グノーシスのミサ」、そしてO.T.O.との関係について考察していく。


ウトナピシュティムの課題Sr. O.I.L Mistress, Sky Goddess Nu Oasis
三角形の中の眼、ホルスのサイン。「眼」または見るという行為は魔術師にとって重要事項のひとつである。「汝自身を知れ」という言葉があるが、この径を歩むには己を知ることが必要であり、己を知るためは己を見つめる眼が必要となる。だが誰もが最初からその視力を発揮できるのだろうか? 自身のすべてを見通し把握することができるだろうか? 答えは否である。ゆえに魔術師は訓練を重ねる。今回の講義は、この「眼」にまつわるストーリーを用い、Great Workについて語る。


12:10-13:30 ランチタイム


13:30-14:30 「女性のための性魔術」
Sr. Raven. Mistress, Nihil Oasis

原始の時代より、生命を生み出すパワーを持つ性のエネルギーは神聖視をされてきた。そして時代を超え、現在に至るまで、古今東西の探求者たちがこのエネルギーの活用法を研究実践し、それぞれの文化に根ざしたスタイルを体系化してきた。
しかし現代、「性魔術」という言葉に隠匿的なイメージが重ねられてしまうのは、残念なことに堕落の歴史もそこに含まれているからだろう。また、女性探求者にとって、この径の探求がためらわれるのは、そういった堕落の歴史だけでなく、女性に向けた歴史的文献や指導者が極端に少なかった、ということが挙げられると考えられる。
Sr. Ravenがコアに東洋のエソテリックを探求していた8年間と、そこで発見した女性の「性エネルギー」の可能性、西洋魔術との比較融合、自身の実践研究結果から女性行者・探求者に対して最も伝えたい性魔術のあり方を、シェアし、考察する。


14:40-16:00 魔術師の径


Fr. Hieros Phoenix Frater Superior’s Representative in Japan

魔術師は広大な宇宙を理解するために、象徴的縮図としての「生命の樹」を活用しながら、それを長い旅路の地図として用いる。魔術師の径は永久への憧憬に対する霊的帰巣本能によって初めて開かれ、自分自身の真の意志の発見とその実現に向けて緩やかにその歩みを開始する。魔術師の径は起伏に富み、峻烈な壁と多くの落とし穴にみちている。20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリーは、その径を可視化し、明確化するために様々な象徴と寓意、思考の糧と試練にみちた一連のイニシエーションを提案した。本講義では下記の問題に対して考察し、自らの体験を通して得た知見に基づいて解説を加える現代魔術師のためのヒントである。

・最初のステップ: 聖守護天使のキスとおぼろげな径
・魂の暗夜、霊的な乾き、何のために魔術師を志すのか?
・イニシエーション: OTOの「永久の径」とA∴A∴の「大いなる回帰の径」
・魔術師が到達する径の果てにあるもの

魔術師は現代社会の画一性と価値観に抗う反逆者にして破壊者である。その一方、彼は一つ一つの煉瓦を積み上げ、天を目指す神殿建設者である。黄昏の回廊をくぐり抜け、魂の霊薬を抽出する現代魔術師は、第2の身体を駆使し、視えざるものを可視化し、世界を刷新する。魔術師の径とは、永久へと続く驚嘆の旅路である。

16:10-16:45 交流会 ( Q&Aタイム)

16:45 閉会

開場で、皆様とお会いできることを楽しみにしております。


Love is the law, love under will.